蓄熱暖房機、今後は?蓄熱暖房機のメリット・デメリットについても紹介 

蓄熱暖房機は、電気を使って発熱体に熱を蓄え、その熱を放出して部屋を暖める暖房機です。1990年代後半から2000年代前半にかけて人気が高まり、多くの家庭で導入されました。


今回は蓄熱暖房機の今後についてや蓄熱暖房機のメリット・デメリットについても紹介したいと思います。





蓄熱暖房機の流行


今から15〜20年前に蓄熱暖房機を入れた方は多いのではないでしょうか。

ほんのりと暖かく、風の無い輻射熱で暖房できる蓄暖は大流行しました。


当時は


・オール電化推進政策(蓄熱暖房機割引制度)

・建物の高気密・高断熱化


なども追い風になり、オール電化住宅の新築が増えました。



ところが・・・


・2021年 蓄熱暖房機機器割引の廃止

・2022年 燃料調整費の高騰

・2023年 電気料金の値上げ(予定)



今も時間帯別電灯契約(深夜、蓄暖を使っている時間帯のみ価格が抑えられるが、逆に昼間は割高)は残ってはいますが、割引が廃止になった2021年以降電気代が大変高額になっています。

そもそも、蓄熱暖房機は1の電気で1の電気しかつくりだすことができないため、3分の1の電気で1の電気をつくりだすヒートポンプ式エアコンに比べ、一般の電気契約に変更した場合、基本料金も高くなってしまいます。



蓄熱暖房機も寿命、深夜電力機器割引も廃止、どうしたらいい?



蓄熱暖房機がそろそろ寿命を迎える方もきっと多いのではないかと思います。

ところで、本来蓄熱暖房機の寿命は下記のように部位によって異なります。



・電気ヒーター 寿命 10~20年

・ファン 寿命 5~10年

・制御機器 寿命 5~10年

・蓄熱体 寿命 半永久的


蓄熱体自体はレンガで出来ているため、半永久的ですが、他の部位はやはり修理などが必要です。


更に修理しようとしても修理代が高い、部品がない・・・と困っていることと思います。

場合によっては電気料金がひと月10万円を超えることも・・・


旧式の機器が壊れると修理するのに部品供給が終わってしまっていて修理できない場合があります。

旧式の機器が壊れるのを待たずに、新しい機器への交換をお勧めします。


蓄熱暖房機のメリット・デメリット



蓄熱暖房機のメリット・デメリットは以下の通りです。


メリット:


1.エネルギー効率が高い: 蓄熱暖房機は、一度発熱体を蓄熱することで、蓄えた熱を時間をかけて放出します。この仕組みにより、電力を効率的に使用して部屋を暖めることができます。


2.均一な暖房: 蓄熱暖房機は、蓄えた熱を徐々に放出するため、部屋全体を均一に暖めることができます。急激な温度変化が少ないため、快適な暖房環境を提供します。


3.静音性: 蓄熱暖房機は、発熱体を蓄熱する過程やその後の熱放出が比較的静かです。騒音を気にせずに利用できるため、静かな環境を保ちながら暖房ができます。


4.電力ピークの削減: 蓄熱暖房機は、電力ピーク時に電力を消費せずに蓄熱し、需要が少ない時間帯に蓄えた熱を放出することで、電力のピーク負荷を削減する効果があります。


デメリット:


1.予熱時間が必要: 蓄熱暖房機は、発熱体を予め蓄熱する必要があるため、暖房を始める前に一定の時間がかかります。急な暖房が必要な場面には向いていないかもしれません。


2.適切な容量の選定が必要: 部屋の大きさや断熱状態に合わせて適切な容量の蓄熱暖房機を選ぶことが重要です。過剰な容量の暖房機を選ぶと、電力の無駄遣いになる可能性があります。


3.メンテナンスが必要: 発熱体の効率を保つために、定期的なメンテナンスが必要です。塵埃や汚れの蓄積が効果を損なうことがあります。


4.制御が難しい場合もある: 発熱体が蓄熱している状態で暖房を止めても、一部の蓄熱暖房機は一時的に熱を放出し続けることがあるため、制御が難しい場合もあります。


5.初期投資が高い: 蓄熱暖房機の初期投資が他の暖房方法に比べて高いことがあります。

電気料金プランの見直しも行わないと電気代が一気に上がりますのでご注意ください。

メリット・デメリットを踏まえ、ご検討ください。



電気料金プランの見直しも行わないと電気代が一気に上がりますのでご注意ください。

メリット・デメリットを踏まえ、ご検討ください。